【翡翠色の古仏 ── 宝石に刻まれた静けさ】 本品は、天然のクリソプレーズを用いて彫刻された密教系観音像です。大きなクリソプレーズは貴重 以前の所有者からは「日本国内の寺院に伝来していた」との説明を受けておりますが、実際に祀られていた記録などは確認されておらず、詳細な来歴や制作年代も不明です。 それでもなお、像の造形、素材の質、そして背面に刻まれた文様からは、長い時間を経て遺されたひとつの仏像としての重みが感じられます。 ⸻ 【作品の特徴】 •仏像の形式：密教系観音菩薩像と考えられる 　→ 蓮華座に坐し、胸前で法輪印（説法印）を結ぶ姿 　→ 頭部には宝冠、右肩には蓮華文様の意匠 •背面に金剛杵文様および梵字風の刻印あり 　→ 密教的意匠が明瞭で、加持仏・護持仏であった可能性 ⸻ 【素材と状態】 •素材：天然クリソプレーズ（アップルグリーン／半透明） •サイズ：約11.5 × 11.3 × 4.0 cm •重量：343.6g •鑑別書：日独宝石研究所発行（天然クォーツ・多結晶質と認定） •状態：経年による自然な風化と酸化痕あり（特に背面） ⸻ 【評価と希少性】 •クリソプレーズは古い王族やハイブランドの宝飾用として使用されることがあり、このような仏像彫刻に用いられる例は極めて稀です。 •密教的要素を備えた造形に加え、宝石としての美と宗教的造形美が融合した非常に特異な存在 •国内美術市場でも類例が少なく、アジア仏教美術、宝石彫刻、密教資料としても高い関心を集めうる作品です ⸻ 【付属・発送について】 •鑑別書（原本）を同封し、丁寧に梱包して発送いたします •宅急便にて、追跡ありの方法でお送りします •高額商品・一点ものにつき、すり替え防止のため返品はご遠慮ください